FRBR&RDA勉強会

「FRBR&RDA勉強会」は、2012年6月20日(水)に有志(江草由佳、高久雅生、田辺浩介)によりはじまりました。

 勉強会のコンセプト

FRBRやRDAを図書館システムやWebサービスに採用するための実践的な理解を目指します。FRBRについて先に理解し、つぎはRDAの実践的な理解へ進んでいます。

普段多忙な参加者が多いことを考慮し、予習・復習を必要とする勉強会にすると続かないと判断しましたので、勉強会その場でのみやるというスタンスです。

原則、週一回か隔週の頻度で勉強会を開催する予定です。

また、今まで参加したことがない方も、飛び飛びで参加する方も歓迎です。

冒頭にはかならず復習を入れますし、たとえ、今までの勉強会でてきたかもしれない内容についての疑問、質問も大歓迎です。他者に説明することは、自身の一番の理解につながると思うからです。ですので、どなたでもお気軽にご参加ください。

 FRBR&RDA勉強会のFacebookイベント招待用グループ

FRBR&RDA勉強会のFacebookイベント招待用グループ https://www.facebook.com/groups/423112671068341/があります。

このグループにはいりますと、勉強会の開催お知らせがお送られてきます(Facebookイベントの招待機能を使います)。どなたでも歓迎ですのでお気軽にグループ参加ください。

 プログラム概要

  • 15分 これまでの復習
  • 85分 読み進め(きりのいいとこまで)
  • 20分 本日のまとめ

 進め方

題材(英語)のドキュメントを参加者全員で一文ずつ理解しながら進めます。日本語翻訳をするわけではありません。題材は英語ですが、勉強会は日本語で進めます。

例えば、ある一文を例にとりますと、

以下のように進めていきます。


  • 参加者A:一文を英語で音読
    • "The entities defined as work (a distinct intellectual or artistic creation) and expression (the intellectual or artistic realization of a work) reflect intellectual or artistic content. "
  • 参加者A:あれ、これ、動詞どれ?
  • 参加者B:reflectじゃない?
  • 参加者A:intellectual or artistic は何度も出てきてるけど、まあ、ようは知的なとかだよね、で、creation だから、workは、知的な創造物ってことかな。expressionは一つのworkの知的なrealization? あれ、realizationってなんだ?
  • 参加者B:実現されたものとかじゃないの?
  • 参加者C:辞書、辞書(ここで辞書を調べる)。「実現」「現実化」が近いかなあ。
  • 参加者A:あと、distinctってなんだ?
  • 参加者B:なんか切り離されたっていうか、そんな意味だったよ。くっきり分かれてるっていうか。
  • 参加者C:辞書には、「とまったく別な,別個の.」「はっきりした,明瞭な; 明確な,紛れもない 」とあるね
  • 参加者B:ま、ようは、work はなんかはっきり区別できる一つの作品ってことで、expressionはそれを実体化した具体的な物ってかんじだろうか。そのうち具体例がでてきたらわかるんじゃない?次に進もう。

このように一文づつ理解しながら進めていき、時間の許す限りきりのいいところまで進めます。途中、ホワイトボードを使って図などを描いてみたり、例を日本の作品に置き換えてみたり、例示された作品をwikipediaでしらべてみたりなど、理解を促進しそうなことはなんでもします。最後の20分間程度で、これまで読み進めたところのメモをみつつ、まとめることによって、参加者全員の理解を、共通認識にします。このときに、適宜、メモの修正や補足をして、メモを完成させます。

 関連リンク

 記録

最新の記録

FBのグループのイベント機能や、ファイル共有機能を使っていますので、最新の記録については以下のページ(FBへ行きます)を参照ください。

以下は、更新が遅いことがありますので、最新の記録については↑のFBグループのページを参照してください。

第95回〜:FRBR-LRM -- 3章くらいまで読む

第92回〜:RDA Toolkit -- Section 5: Recording Primary Relationships Between Work, Expression, Manifestation, & Item 〜

第81回〜:RDA Toolkit -- 6.0 Identifing Works and Expressions 〜

第77回〜:RDA Toolkit -- 3.0 Describing Carries〜

第73回〜:RDA Toolkit -- 2.4 Statment of Responsibility 〜2.4.3.3 --

第65回〜:RDA Toolkit -- 2.3 Title 〜2.3.2.13 --

第60回〜:RDA Toolkit -- 2.0〜2.2.4 --

第53回〜第59回:いろいろ

第49回〜:RDA Toolkit RDAそのものを読む -- 1.4〜1.11 --

第46回〜第48回:「RDA(Resource Description and Access)でできることできないこと RDAの理解に向けて」

第29回〜第45回:RDA Toolkit -- 0 〜 1.3まで --

第27回〜第28回: Cataloging and RDA Webinars

第26回: Library of Congress (LC) RDA Training Materials

    • "RDA: Module 1 -- Introduction to RDA; Identifying Manifestations and Items"の"RDA: Module 1 ? Test Yourself!"(クイズ)をやりました。
    • ※当初は、講義の映像をみながら理解・議論する予定でしたが、内容確認のためのセルフチェッククイズをやったところ、アメリカ議会図書館の目録作成者に特有の内容が多かったことが判明したため、この教材は使わないことにしました。

第10回〜第25回:Introducing RDA : a guide to the basics

1章の"What is RDA?"、2章"RDA and The International Context"、3章"FRBR and FRAD in RDA"を読みました。

第1回〜第9回:FUNCTIONAL REQUIREMENTS FOR BIBLIOGRAPHIC RECORDS Final Report

1998年版ではなく、current版(Current text)をやります。

まずは、もっとも具体的でシステムに関係しそうな3章から始め、次は5章をやります。題材のドキュメントの日本語翻訳があるのに英語版(オリジナル)を題材にしている理由ですが、RDAの日本語翻訳がないため、英語の専門用語に慣れRDAのドキュメントをより楽に読み進めるために英語を読むことにしました。


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