このプロジェクトについて
日本の図書館システムって世の中の進歩から取り残されていると思いませんか?
- 世の中のいろいろなシステムに比べて図書館システムって,進歩が遅いと思いませんか?
- 私なら,OPACにこんな新しい機能を追加したいと思うのにということはありませんか?
- なんで,こんなに自分の考えと違うシステムがこんなに高いのだろうと思ったことはありませんか?
- なんで,新しいことをするためにリース切れのタイミングまで待たないといけないのだと思いませんか?
そろそろ,図書館システムを図書館関係者自身の手に取り戻しませんか?
- 図書館のことを一番知っているのは図書館員です。私たち自身が動いて,日本の図書館システムを変えていきませんか?
- 図書館に関わる人,ひとりひとりが動いていくことで世の中は大きく動きます!
- でも,ひとりひとりがバラバラに動いていたのでは,世の中が変化しはじめるまでの時間は長そうです!
みんなで集まって,新しい図書館システムを作っていきませんか?
- このプロジェクトは,新しい図書館システムの設計を,図書館に関わる人の力を結集してしてしまうプロジェクトです
- そこで,有志が集まって,こういう会Project Next-Lをつくりました。この指にみんなとまってくれませんか?
- 日本図書館協会(JLA)の情報システム研究会(仮称/設立準備中)とも連携してやっていくことになりました!
自分はプログラムも書けないし,何の貢献もできないと思っていませんか?
- 最終的には自分たちで自由に改変でき,みんなの力で常に進歩しつづけるオープンソースの図書館システムを作りたいと思っています
- そのために今できることを考えたら,システムに近いレベルの設計図(UML)を書くことに行き着きました!
- 必要なのは,プログラマーではありません。仕様を良くするための意見を出していただける「貴方」です!
- まずは,少し進んだ「小規模な図書館システム用のパッケージ+ASPサービスで図書館システムを運用できるパッケージ」の仕様を作ります
- もちろん,新しい仕組みの導入についても議論しますが,まずは着実に,けれども加速をつけて進んでいきましょう!
- 非常に近い将来に,皆さんが欲しい機能についてもきっと設計図に反映させます!
- 仕様をオープンソースソフトウェアとして実現していただける方も募集しています
Project Next-L設立の背景
カレントアウェアネス No.281(2004年9月20日)「図書館システムとオープンソースの利用」において,兼宗進は,「商用の図書館システムは,機能が多く複雑になり,全体を理解することが難しくなったという指摘がある。導入費用は高価であり,導入前に複数のシステムを使いながら比較することは難しい。改良の速度は遅く,ユーザーに機能の決定権はない。運用後のサポートは,システムの提供ベンダーに依頼することになり選択肢がない。」という問題提起を行っています。
兼宗の指摘から2年が経過した現在,公共図書館におけるビジネス支援や大学図書館における機関リポジトリ管理などの新しい役割を効果的に対応するための仕組みが新たに必要とされる時代になってきているにもかかわらず,国内の図書館システムの現状に目立った動きはありません。一歩図書館外に目を向ければ,Web2.0の広がりだけにとどまらず社会全般においてIT化の進展は著しいと言わざるをえません。ひとり図書館界だけが取り残されているといっても過言ではない現状にあることを私たちは危惧しています。
このような状況を図書館の関係者が誰も憂慮していないというわけではありません。新しいOPACの機能の提案やシステムの開発をWeb上で行っている人も数多く見受けられます。しかし,このように個人が開発したシステムが実際の公共図書館,大学図書館に採用される可能性は極めて低いと言わざるをえません。また,提案さえも取り込まれる可能性はそれほど高くはないのが現状ではないでしょうか。
各種の学会や図書館関係の大会においても,新しい図書館システムを考えるシンポジウムや講演会などが頻繁に行われていますが,その多くは,問題点の確認や「ガス抜き」が行われるだけで,システムを実際に変えていこうという動きには結びついていないように思います。
Project Next-Lのめざすところ
このような問題意識のもと,実際に図書館現場に導入される可能性を持ち,日本の図書館システムを変えていくことができる可能性を持つシステムを開発したいという思いを持つ人々を中心に,国内でオープンソースによる図書館システムの設計,開発を行い,全国に普及を図るプロジェクトとして「Community for Developing Next Library (略称Project Next-L または Next-L) 」を作ることにしました。Project Next-Lでは,現実に採用されることができる図書館システムを目指しています。このプロジェクトの目指しているのは以下の通りです。
- 今回のプロジェクトの最も重要な目標は「モノになりそうなプロジェクトが現在動いているということを図書館員に感じさせる」ことだと思っています。
- その意味で最も重要な要素は「短時間のうちに」「とにもかくにも結果を出すこと」だと思います。
- これを考えた場合,大規模な公共図書館や中規模以上の大学図書館を対象としたシステムは第2段階以降で対応することとし,とりあえず,短時間のうちにできることをはじめるのが良いのではないかと思っています。
- この場合の対象となるのは,「学校図書館」「中小規模の公共図書館」「小規模の大学図書館」さらに「これといった特徴がない専門図書館」ではないかと考えたわけです。
- このような図書館群では公共も大学も気にせずに設計していいのではないかと思っています
- そのために,既存のシステムをベースにした小規模図書館システムと,それさえも導入できない図書館のために,地域のコアとなる図書館が,自分のところとは関係なくASPとして運用できる(でも将来的にはコアとなる図書館のシステムと統合できるような)ものを,まずは年度末までにつくってしまいたいと考えています。
- 中大規模大学図書館用,大規模公共図書館用については,基本的には別に考えていくことになるのであるが,以下の戦略的な理由から別々だという風には言わずに,たとえものすごく小さなコアの部分でも共通であることをもって「共通」としたいと考えています。
- 特に国立大学法人化などをしたところを中心に,公共図書館との連携を行って,統合可能であるという形にしておいた方が(中で2つのシステムが動いていたとしたも)上層部に訴えやすいこと
- 実際に統合して運用している例があり,上記の形は本当に実現されてしまうかもしれないこと
- 投入する人々の意見をまとめるには他の館種の人も巻き込んで議論したいということ
- システムの設計として,小規模なシステムと大規模なシステムのデザイン的な一環をもたせたいこと
- OPACの部分がメインになると思われ,そこについては共闘可能である部分が大きいと思われること
参考:参加方法
プロジェクトは誰でも参加できます。参加される方は「参加方法」をご参照ください。