Next-L Enju Leaf 1.1.0.beta3 リリース - tanabe (2013年04月12日)
Next-L Enju Leaf 1.1.0.beta3をリリースしました。
今回は次の3点が目玉です。
- gem化によるインストール手順の簡略化
- 著者・編者・出版者の手動入力画面の改良(画面遷移を排除)
- 貸出管理モジュールの大幅な機能追加
Next-L Enjuでかねてから評判のよくなかった、インストールの複雑さと手動での書誌入力画面の使いにくさについて、解決を図るための取り組みを行いました。特にインストールについては、テキストエディタを使用せずにインストールを行える程度になっています。
また、貸出管理モジュールについては、宮城県図書館のデポジットライブラリー向けに行った作業の成果を取り込んでいます。
以下、主な変更点です。バグ報告を送っていただいたみなさま、開発ワークショップに参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。
- 本体(enju_leaf)
- (機能追加)gem化。インストール手順が大幅に簡略化された
- (機能追加)Ruby on Rails 3.2.13に更新。Ruby 2.0で動作するようになった
- (機能追加)config/application.ymlでenju_ermsへのリンクを設定できるようにした
- (機能追加)jQuery 1.9.1, jQuery UI 1.10.0, jQueryMobile 1.3.0 に更新
- (変更)データベース上のレコードへのアクセス権限の定義(cancanを使用)を、本体で行うのではなく各モジュールで行うようにした
- (変更)メニューにjQuery UIのMenubarを使用するようにした
- 資料検索(enju_flower)
- (機能追加)出版年のファセットを追加。既定では10年ごとのファセットだが、設定ファイル(config/application.yml)で変更可能
- (修正)資料種別ファセットを選択しているとき、言語ファセットを選択すると、資料種別ファセットでの絞り込みが外れていたのを修正
- 書誌管理(enju_biblio)
- (機能追加)書誌編集画面で、著者・編者・出版者を直接入力できるようにした。画面遷移が不要になった
- (修正)RDF/XMLの名前空間の指定が抜けていたのを修正
- 貸出管理(enju_circulation)
- (機能追加)不明本を貸し出そうとした場合、自動で貸出状態を「行方不明」から「在架」に変更するようにした
- (機能追加)取り置きされている予約本を、別の予約につけかえられるようにした
- (機能追加)予約一覧で、受付日時を範囲指定して検索できるようにした
- (機能追加)貸出一覧に予約状況(予約あり・予約なし)のファセットを追加した
- (機能追加)予約一覧に受付状況(受付済み・取り置き済み・利用者側での取り消し・図書館側での取り消し・貸出済み・期限切れ)のファセットを追加した
- レファレンス管理(enju_question)
- (変更)レファレンス協同データベース登録用のXMLファイルの文字コードを、Shift_JISからUTF-8に変更
- お知らせ管理(enju_news)
- (機能追加)config/application.ymlで、トップページのお知らせの表示件数を設定できるようにした
- ブックマーク(enju_bookmark)
- (修正)ページ送りの処理がエラーになっていたのを修正。この問題は、@adamasharpe さんの報告によって修正されました https://github.com/nabeta/enju_leaf/issues/69