Next-L Enju Leaf 1.1.0.beta1 リリース - tanabe (2012年08月01日)

Next-L Enju Leaf 1.1.0.beta1をリリースしました。

主な変更点は以下のとおりです。動作にRuby 1.9.3を必要とするなど、大きな変更がいくつも加わっていますので、お試しの際は必ずお読みください。

  • 本体
    • (変更)動作にRuby 1.9.3以降を必要とするようにした
    • (変更)書誌管理をenju_biblioモジュールに、図書館管理をenju_libraryモジュールに、また複数のモジュールで共有するライブラリをenju_coreモジュールに移動した
    • (変更)各モジュールに対応するビューファイルを本体のリポジトリから削除し、かわりにジェネレータでコピーできるようにした。たとえば貸出管理モジュールの場合、rails g enju_circulation:views でビューファイルのコピーが行われる。他のモジュールについては rails g の出力を参照のこと
    • (変更)非同期処理のライブラリをdelayed_jobからresqueに変更。これに伴い、動作にRedisを必要とするようになった
    • (変更)1.0では利用者(User)や図書館(Library)を作成すると、それにひもづけられる形で人物・団体情報(Patron)が作成されていたが、1.1ではそれを作成しないようにした。住所などの個人情報は、Enjuの外部で管理する方針とする
    • (変更)図書館名などで入力する多言語表示のためのテキストを、YAML形式で記述するように変更した。1.0と比較すると、1.1では"ja: えんじゅ図書館"のように、言語を示すキーの後に半角スペースを入れる必要がある
    • (変更)システム内部で使用する特権ユーザのアカウントを、管理者ユーザとは別に作成するようにした。このユーザアカウントはWeb経由ではログインできない。詳細はdb/seeds.rb.sampleを参照
    • (変更)ページ送りの処理に使用するライブラリをwill_paginateからkaminariに変更。app/views/kaminari以下にテンプレートがある
    • (変更)Ruby on Rails 3.2.7, jQuery Mobile 1.1.1に更新
    • (修正)IPv6が有効になっているコンピュータでEnjuを起動したときに、Webブラウザでアクセスできないことがあるのを修正
  • 書誌管理(新規追加モジュール)
    • (機能追加)巻・号・版の文字列での入力について、入力された文字中に半角数字がある場合は、それを取り出して数字として保存するようにした
    • (機能追加)シリーズ情報で前後関係(継続前誌・継続後誌)を指定できるようにした
    • (変更)資料の高さ・幅・奥行きは、小数ではなく整数で入力するようにした
    • (変更)TSVでの資料インポートについて、TSVのフォーマットを変更した。著者の区切りが「;」から「//」、著者区分(「著」「編」など)の区切り記号が、「‖」から「||」に変わっている
  • 貸出管理
    • (機能追加)貸出一覧の取得にSolrを使用するように変更し、「予約あり」のファセットを追加した
    • (機能追加)資料ごとの貸出履歴の一覧表示を追加
  • NDL接続
    • (機能追加)NDLサーチからのインポート時に、著者にNDLAのURLが存在していれば、そのURLをインポートするようにした
  • 検索ログ
    • (機能追加)検索履歴を一括削除できるようにした。履歴そのものを削除するのではなく、ユーザIDのみを削除する
  • エクスポート(新規追加モジュール)
    • (機能追加)資料や人物・団体の検索結果をCSVファイルでダウンロードする機能について、検索結果が65536件以上であっても一括でダウンロードできるようにした。CSVファイルは非同期で生成されるため、Redisの起動が必須
  • 書誌管理・催し物管理・蔵書点検各モジュール共通
    • (変更)paperclipのアップデートに伴い、ファイルのアップロード先のパスを変更。詳細はpaperclipのマニュアルを参照のこと
      • 変更前の例: private/system/pictures/1/original/example.png
      • 変更後の例: private/system/picture_files/pictures/000/000/001/original/example.png
    • (変更)ファイルのアップロード先にAmazon S3を使用する場合に、paperclipの:s3_permissions => :private オプションを追加した。アップロードされたファイルは、S3上では既定で非公開となる http://rdoc.info/github/thoughtbot/paperclip/Paperclip/Storage/S3

編集ログイン 最終更新のRSS